障害者手帳でディズニーは並ばずに入れる?DASと割引を解説

入園チケットと手帳型IDカード、観覧車のパンフレットを並べたイラスト 障害者手帳

Q. 障害者手帳があればディズニーで並ばずに入れますか? → A. 手帳を持っているだけで自動的に並ばずに入れるわけではありません。「ディスアビリティ・アクセス・サービス(DAS)」という制度に、来園当日その場で登録する必要があります。

「手帳があれば優先案内してもらえる」という話を耳にして、そのまま並ばずに入園できると思い込んでいる方は少なくありません。私も今回いくつもの公式ページを読み比べるまで、割引チケットとDASが別々の手続きだとは知りませんでした。この記事では、DASと障がいのある方向けチケットという2つの制度の違いを中心に、対象になる手帳の種類、当日の登録方法までを整理します。

この記事でわかること

  • 障害者手帳だけでは自動的に優遇されない理由
  • DAS(ディスアビリティ・アクセス・サービス)の対象と登録方法
  • 手帳の原本を忘れた・更新中のときの対応
  • 有料の「ディズニー・プレミアアクセス」との違い
  • 障がいのある方向けチケットの割引額と対象者
  • ディズニーリゾートラインの割引運賃
  • DAS・割引チケット以外の負担軽減サービス
  • 施設職員・家族が付き添うときのポイント

障害者手帳があれば並ばずに入れる?仕組みを正しく理解する

なぜ手帳だけでは優遇されないのでしょうか。障害者手帳は「障害があることを証明するカード」であり、ディズニーの優先案内サービスそのものではないからです。並ばずに待てる仕組みを使うには、手帳とは別に「DAS」という制度へ申し込み、確認を受ける必要があります。

この点は誤解されやすいところです。手帳を取得すると、公共交通機関の運賃や税金の控除など、いくつもの優遇をまとめて受けられるようになります。そのためディズニーも自動的に対象になっていると思われがちです。障害者手帳のメリットをまとめた記事で解説しているとおり、優遇の中身は制度ごとにばらばらです。ディズニーは、手帳の取得とは別枠の申し込みが必要になります。

DAS(ディスアビリティ・アクセス・サービス)の対象になる証明書は?

DASの対象になる証明書は何でしょうか。身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳を中心に、8種類の証明書が対象です。手帳を持っていなくても、障害福祉サービスの受給者証などで利用できるケースがあります。

対象になる証明書 備考
身体障害者手帳 等級は問わない
精神障害者保健福祉手帳 等級は問わない
療育手帳(愛の手帳・緑の手帳) 自治体により呼び方が異なる
被爆者健康手帳 –
戦傷病者手帳 –
障害福祉サービス受給者証 障害者総合支援法・児童福祉法に基づくもの
特定医療費(指定難病)受給者証 難病法に規定するもの
小児慢性特定疾病医療受給者証 児童福祉法に規定するもの

身体障害者手帳を持つ方は、等級による支援の違いをまとめた記事もあわせてご覧ください。他の割引制度との対象範囲の違いを把握しやすくなります。海外から訪れる方は、居住国の行政機関が発行した障がいに関する証明書でも申請可能です。対象の詳細は公式FAQの一覧で確認できます。事前にオンラインで問い合わせる専用窓口は用意されていません。

DASの登録方法・使い方は?当日現地のみの手続き

DASはいつどこで登録すればよいのでしょうか。事前のオンライン申請はできず、来園当日にパーク内の窓口で登録します。東京ディズニーランドはメインストリート・ハウスが窓口です。東京ディズニーシーはゲストリレーション、または各アトラクションの入り口で受け付けています。

登録の流れはシンプルです。まず、最初に利用したい施設のキャストへ証明書の原本を提示してください。原本の代わりに、障がい者手帳アプリの画面でも構いません。あわせてグループ全員分のパークチケットを見せます。本人確認のための写真を撮影したあと、公式アプリ上のチケットにDASのプロフィールが紐づけられます。そのうえで、利用できる時間が設定される仕組みです。手順の詳細は公式FAQのDAS利用ガイドにも掲載されています。

登録できるグループの人数は本人と同伴者3名まで、合計4名までです。設定された時間になったら、対象施設の専用入り口へ向かってください。列に並ばず案内してもらえます。ただし一度登録すると、その施設を使い終わるまで次の施設は登録できません。そのため1日に回れる施設の数には、おのずと限りがあります。登録できるのは来園当日、パーク内のみ。この前提を家族内で共有しておくと、当日の段取りに迷わずに済みます。

有料の「ディズニー・プレミアアクセス」との違いは?

待ち時間を短縮できる有料サービスを買わないと、DASは使えないのでしょうか。DASは無料の制度で、有料の「ディズニー・プレミアアクセス」とは別物です。プレミアアクセス対象のアトラクションであっても、購入せずにDASを利用できます。

プレミアアクセスを購入していない場合は、対象のアトラクションへ来てください。そのときの待ち時間に応じて、キャストがDASや合流利用サービスの登録をしてくれます。プレミアアクセスを購入済みの場合は、アプリに表示された時間に来園すれば、キャストが乗り場までの案内をしてくれます。どちらの場合も、歩行が難しい方はキャストに相談すれば個別に対応してもらえます。両者の関係は公式FAQで説明されています。追加のお金を払わなければDASが使えないと誤解しないよう、この違いは覚えておいてください。

手帳の原本を忘れた・更新中のときはどうなる?

手帳を家に忘れてしまったら、その日は諦めるしかないのでしょうか。「新規に申請中」「期限切れで再度申請中」「家に忘れてきた」の3パターンは、いずれもサービスを利用できません。一方で、更新や再発行の手続き中であることを示す書類があれば、例外的に利用できる場合があります。

具体的には、自治体の受付印が押された申請書類の控えがあれば、更新手続き中として案内してもらえます。紛失して再発行を申請している場合も同じです。手続き中だと分かる書類があれば利用できます。原本そのものがなくても、手続き中を証明する書類さえ携帯していれば道は残されているということです。詳しい条件は公式FAQにまとめられています。

とはいえ、現地窓口の判断に委ねられる部分も大きいのが実情です。心配な方は、出発前に自治体の窓口へ一本電話を入れておくと安心です。まだ手帳自体を取得していない方は、障害者手帳の申請方法の記事も参考にしてください。

障がいのある方向けチケットの割引額は?

割引チケットはいくら安くなるのでしょうか。大人料金で見ると、通常の8,900円が7,100円になります。1,800円ほど安くなる計算です。中人(12〜17歳)は7,400円が5,900円、小人(4〜11歳)は5,300円が4,200円になります。

区分 通常の1デーパスポート 障がいのある方向けチケット
大人(18歳以上) 8,900円 7,100円
中人(12〜17歳) 7,400円 5,900円
小人(4〜11歳) 5,300円 4,200円

このチケットは、対象の証明書を持つ本人と同伴者1名までしか購入できません。DASの登録グループが4名まで認められているのに対し、割引チケットの同伴者は1名だけという違いに注意してください。5人グループで出かける場合は、対象者と同伴者1名分を先に購入します。残りの3名分は、通常のチケットとして分けて購入する必要があります。

購入はオンライン、またはディズニーホテル・提携ホテルのフロントで受け付けています。料金は時期によって変わることがあるため、来園前に最新の金額を公式サイトで確認しておくと安心です。割引の中身をひと言でいえば、8,900円から7,100円への1,800円の差。まずはこの金額感をつかんでおいてください。

割引チケットの対象になる受給者証は?

割引チケットを使うには、どの受給者証が必要なのでしょうか。障害福祉サービス受給者証、指定難病(特定医療費)受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証の3種類が対象です。

障害福祉サービス受給者証は、障害者総合支援法や児童福祉法に基づいて発行される各種の受給者証を指します。手元の受給者証が、この3種類のどれに当てはまるか判断がつかないこともあるでしょう。その場合は発行元の自治体に確認してから出かけると、当日窓口で慌てずに済みます。対象証明書の正式な一覧は公式FAQで確認できます。

ディズニーリゾートラインの割引運賃は?

パーク間を移動するモノレールにも割引はあるのでしょうか。身体・知的・精神いずれかの障害者手帳を持っていれば、普通乗車券が本人・介護者ともに5割引になります。1人で利用する場合も5割引が適用されます。

ICカードを使う場合は、自動改札機から入場してください。降車駅では改札機にタッチせず、駅係員に手帳とICカードを提示する流れです。3名以上で発着駅・経路を同じくして利用するときは、団体乗車券としてさらに割引率が上がります。本人・介護者ともに5割5分引きです。手帳の提示さえ忘れなければ、割引そのものはシンプル。乗車のたびに複雑な申請をし直す必要はありません。詳しい条件は公式ページで確認してください。新幹線や在来線の割引を確認したい方は、障害者のJR割引の記事もあわせてご覧ください。

DAS・割引チケット以外にもある負担軽減サービス

DASとチケット割引以外に、使える支援はないのでしょうか。東京ディズニーリゾートには「パークでの負担を軽減するためのサービス」という総合案内があります。疾病やけがなどで一時的に体の機能が低下している方も対象に含まれる、幅の広い案内です。

インフォメーションブックのように、ガイドマップを補足する資料も用意されています。具体的にどのサービスが自分の状況に当てはまるかは、内容が細かく分かれています。公式のバリアフリー案内ページで個別に確認するのが確実です。車で来園する方は、駐車場の利用条件も事前にチェックしておくと当日の移動がスムーズになります。

施設職員・家族が付き添うときのポイント

利用者や家族に説明するとき、何を先に伝えればよいのでしょうか。ここでは3つの実務的なポイントを紹介します。

1つ目は、「DASと割引チケットは別の手続き」と最初に伝えることです。同伴できる人数がDASは3名、チケットは1名と異なります。当日の役割分担を事前に決めておくと、現地で慌てずに済みます。実際に公式FAQを一つずつ確認していくと、同じ「障がいのある方向け」という言葉でも、制度によって対象人数が微妙に異なることに気づきました。

2つ目は、開園直後の窓口混雑を見込んで早めに動くことです。DASの登録は、来園者が集中する開園直後に列ができやすい傾向があります。開園と同時に最初の登録を済ませる動き方が現実的でしょう。

3つ目は、受給者証の対象可否を断定しないことです。制度の対象範囲は、自治体や証明書の種類によって幅があります。担当者が「対象になります」と言い切らず、当日窓口や発行元自治体への確認を促す案内の仕方が安全です。車で向かう利用者には、障害者のETC割引の記事も紹介しておくと、来園までの移動費用も含めて計画しやすくなります。

まとめ:手帳とは別に、DAS・割引チケットそれぞれの手続きを

障害者手帳は、ディズニーを自動的に優遇する魔法の杖ではありません。並ばずに過ごすにはDASへの当日登録、料金を抑えるには割引チケットの購入と、目的に応じて別々の手続きが必要です。

DASは身体・精神・療育手帳など8種類の証明書が対象で、登録は来園当日その場のみです。割引チケットは障害福祉サービス受給者証など3種類が対象で、同伴者は1名までとなります。2つの制度の対象・人数の違いを事前に整理しておくだけで、当日の混乱をかなり減らせます。リゾートラインの割引運賃も含め、準備を整えて出かけてください。

よくある質問

Q1: 障害者手帳を持っていれば自動的に並ばずに入れますか?

A1: いいえ。手帳とは別に、DAS(ディスアビリティ・アクセス・サービス)へ来園当日その場で登録し、確認を受ける必要があります。

Q2: DASと障がいのある方向けチケットは同時に使えますか?

A2: 対象の証明書を満たしていれば、両方を利用できます。ただし同伴できる人数はDASが3名まで、チケットが1名までと異なるため、それぞれ別に考えてください。

Q3: DASの登録は事前にオンラインでできますか?

A3: できません。来園当日、パーク内の窓口かアトラクション入り口で登録します。

Q4: 同伴者は何人までDASを一緒に使えますか?

A4: 対象本人1名につき、同伴者3名までです。合計4名までのグループで利用できます。

Q5: 障がいのある方向けチケットの同伴者は何人までですか?

A5: 同伴者1名までです。5人グループなどの場合は、残りの人数分を通常のチケットとして別に購入してください。

Q6: 手帳を忘れたら本当に使えませんか?

A6: 新規申請中・期限切れの再申請中・単純な忘れ物の場合は利用できません。更新や再発行の手続き中であることを示す書類があれば、例外的に利用できることがあります。

Q7: 海外発行の障害証明書でも使えますか?

A7: 居住国の行政機関が発行した障がいに関する証明書があれば申請できます。詳細は当日の窓口で確認してください。

Q8: 有料のディズニー・プレミアアクセスを買わないとDASは使えませんか?

A8: 買う必要はありません。DASは無料の制度で、プレミアアクセス対象のアトラクションでも、購入の有無に関わらず利用できます。

この記事を書いた人:support-s-log編集部

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